医師が常駐しない高齢者施設において、現場スタッフの夜間緊急対応の負荷を軽減する目的のプロジェクト。ドクターメイトの「夜間オンコール代行サービス」を特別養護老人ホームに導入し、実証実験を元に「適切な夜間救急搬送モデル」を官民共創で確立していく。
逆プロポ第3弾プロジェクト『北九州市×ドクターメイト株式会社 民間サービスを活用した介護施設の夜間オンコール対応』の現在の様子をお伝えします。
『「適切な夜間救急搬送モデル」実現のための仕組みづくり』をテーマに共創
北九州市が持ち寄ったもの | 現課が持っていた解像度の高い課題と、消防局・医師会など組織を横断した連絡調整。実証実験に参加する高齢者施設の声を拾い上げ、ドクターメイトにフィードバック。 |
ドクターメイトが持ち寄ったもの | 自社サービス「夜間オンコールサービス」の無償提供。市や施設の担当者の状況に合わせた柔軟な対応や情報共有。 |
プロジェクトの概要 | 医師が常駐しない高齢者施設において、現場スタッフの夜間緊急対応の負荷を軽減する目的のプロジェクト。ドクターメイトの「夜間オンコール代行サービス」を特別養護老人ホームに導入し、実証実験を元に「適切な夜間救急搬送モデル」を官民共創で確立していく。 |
実施期間 | 2021年11月〜2022年9月終了予定 |
担当部局 | 保健福祉局先進的介護システム推進室 |
本プロジェクトの成果
プロジェクトの概要図(出典:北九州市)
実証実験開始後約1ヶ月で、12件の夜間オンコール対応が代行
高齢者施設の夜間緊急対応における現場職員の負荷を軽減し、介護作業の効率化や質の維持・向上、現場職員の働きがいを高める「先進的介護」の実現の一端となる当プロジェクト。ドクターメイトの「夜間オンコール代行サービス」を北九州市内17の特別養護老人ホームに導入し、2022年2月より実証実験が行われています。実証実験開始後約1ヶ月で12件の夜間オンコール対応がサービスを用いて行われ、波及効果を検証するためのデータが蓄積され始めています。
プロジェクトのステップ
STEP1 2021年11〜12月:実証実験に協力する特別養護老人ホームを選定
本プロジェクトのマッチング成立の前後において、北九州市の担当部局が地元の消防局や医師会との連絡調整を行いました。その後、北九州市・ドクターメイト・逆プロポ事務局の3者の顔合わせを経て、実証実験に協力する特別養護老人ホームの選定を開始。17の施設が集まりました。
STEP2 2022年1月:選定された特別養護老人ホームに導入研修
ドクターメイトが提供する「夜間オンコール代行サービス」の導入研修を各施設に対して実施。Zoomを用いてドクターメイトと施設の担当者が一対一で対話し、サービスの利用方法や活用事例などが施設側に伝えられました。
STEP3 2022年2~7月:実証実験期間
「夜間オンコール代行サービス」を使った実証実験が各施設でスタートしました。2022年3月中旬の時点で12件の利用が確認されました。その内、緊急搬送に至ったのは1件。後の11件は、夜間オンコール代行サービス内にて適切な対応が行われました。
STEP4 2022年8~9月:実証実験の効果報告予定
実証実験終了後は、北九州市・ドクターメイト・逆プロポ運営事務局の3者で振り返りを行い、他の自治体にも展開可能な「介護施設の負担軽減および軽症者の救急搬送削減に資するオンコール体制のあり方」を検討。その後、報告を行う予定です。
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https://gyaku-propo.com/cases/e2f1a91b-71c7-41cc-894d-ae066032bb23