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2/26開催オンラインイベントレポート『現場の公務員に聞く官民共創のリアル』

 

2022年2月26日、逆プロポ主催のオンラインイベント【現場の公務員に聞く官民共創のリアルVol.1】が開催されました。

今回のテーマは「自治体職員は逆プロポをどう見ているか?」

逆プロポの仕組みを利用して官民共創プロジェクトの実務を担当する、お二人の公務員の方に登壇いただき、それぞれの取り組み事例や「官民共創に関するホンネ」など、『現場のリアル』を語っていただきました。

この記事では、イベントの様子を一部ご紹介していきます。

 

今回登壇いただいた方

京都市 伊藤圭之 様(京都市役所 総合企画局 総合政策室係長)
生駒市 掛樋佐紀子 様(生駒市役所 地域活力創生部ICTイノベーション推進課主幹)

 

京都市・生駒市の官民共創プロジェクトについて

イベント第1部は、京都市・生駒市それぞれで実施されている官民共創プロジェクトの紹介です。まずは、京都市役所 総合企画局 総合政策室係長 伊藤圭之さんから。

 

伊藤さん 今回、京都市は「逆プロポ」に公開されていた『関係人口の創出を目的とした「ソーシャル・スコアを用いたまちづくり施策」についての意見募集』のプロジェクトに応募し、採択されました。

株式会社電通国際情報サービス(以下「ISID社」)が開発中の、「ソーシャルキャピタル(住民の社会貢献活動やそこから生まれた繋がり)を可視化するアプリ」についてのディスカッションに参加するプロジェクトです。

京都市は20年来、市民協働型のまちづくりに力を入れています。しかし、「協働」というものが定性的な側面が強く、評価のしづらさが、かねてから課題となっていました。

今回のISID社の公募プロジェクトは、このような数字で捉えにくいソーシャルな資本の可視化や、京都市のまちづくりに直接的・間接的に関わる方をうまく巻き込めるきっかけになると思いました。

これまで、ワークショップ形式で意見交換会を行いましたが、協働共創のまちづくりとは何か?という根本的なところのヒントも得られる手応えを感じています。

 

続いて、生駒市役所 地域活力創生部ICTイノベーション推進課主幹 掛樋佐紀子さんから。(トレードマークの被り物にて登場です)

 

掛樋さん 私はもともとエンジニアとして民間企業に勤めていましたが、生駒市に「協創対話窓口」ができたタイミングでジョインし、公民連携を推進していくことになりました。

「公民連携という選択肢を庁内にもっと広めていきたい」と思っていた際に知ったのが逆プロポです。

現在カタチになっているのが、株式会社ワイヤレスゲート(以下「ワイヤレスゲート社」)が公募した『「本来あるべき理想の姿」と「現状」のギャップ』のプロジェクトです。

子育て支援センターの対面受付やバックヤード業務が紙中心で行われ、非常に煩雑になっていることを「理想と現状のギャップ」として提案し、その解決策をワイヤレスゲート社とともに作っていくことになりました。

まずは子育て支援センターの受付業務をデジタル化する実証実験を始め、利用者の方々にも「こういう取り組みはいいですね」とご感想をいただいています。

先日、実証実験が終わり、職員間で振り返りを行いました。「まずは取り組んでみる」ことで得られる知見が多かったり、職員間のコミュニケーションが活発になったりしたことが「成果」ではないか、との意見が出ています。

 

インタビュー:現場の職員から見た官民共創の「ホンネ」

続いて第2部は、官民共創に取り組む上での「本音」を、伊藤さん・掛樋さんに伺いました。盛り上がりを見せたインタビューの一部をご紹介します。

 

Q.企画課から原課に官民共創を提案するときに意識していることは?

京都市 伊藤さん まずは原課の方たちの話を聞くことです。現在どんな課題を抱えているのか?どこに忙しさや切迫感を覚えているのか?きちんと話を聞いた上で、「だったら、官民共創した方が課題が解決されるかもしれない」と提案することですね。

生駒市 掛樋さん 同じく、原課の方々に役立つ情報提供を心がけることです。逆プロポも然りですが、色々な仕組みや制度を紹介しながら、まずは興味を持ってもらうことが大切だと思っています。コミュニケーションの機会をたくさん作ることに力を入れています。

 

Q.「成功」「失敗」の判断について思うことはありますか?

京都市 伊藤さん 自治体は基本的に、積み上げた予算に対して得られた結果はどうだったか?という観点で評価します。ですから、たとえ予算がかからないプロジェクトだったとしても、取られたマンパワーの代わりに得たものは?という評価になります。「想定していた結果に及ばなかった」ことも得られたデータ(結果)の一つではあるのですが、議会からの評価もありますから、失敗に対する恐れは文化としてまだ残っていると感じます。「成功」「失敗」の概念に関しては、根本的な意識改革が必要だと思います。

生駒市 掛樋さん 全く同じで、「人というリソースを割く以上、どんな結果が得られるのか?」という部分は注視されます。「やってみることに意義がある」のマインドは、自治体だけでなく世の中全体的にもまだまだ浸透していないような気がしています。

 

Q.まずはお互いの思惑などは一切なしで、ビジョンの共有から始めると官民共創はうまく回り出すとイメージしています。自治体職員の目線からは、どう見えていますか?

生駒市 掛樋さん 「自治体」と「民間企業」という2者では受発注の関係になりやすいと思います。たとえばそこに市民や大学関係者など様々な立場や価値観、リソースを持った人たちが参画してくると共創というカタチが輪郭を表すような気がします。

京都市 伊藤さん 様々な立場の方の「対話の場」を作ることは確かに重要だと思います。それにプラスして、逆プロポ運営事務局の方たちのような「マルチステークホルダー間の翻訳・後押し」を担う存在は必要だと感じています。

 

今後のイベントにもご期待ください

今回は、2022年2月26日に行われたオンラインイベント【現場の公務員に聞く官民共創のリアルVol.1】の様子をレポートしました。

逆プロポ運営事務局主催のオンラインイベントは、今後も続々予定されています。ぜひ次の内容にもご期待ください。

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